ブルーベリーは目の健康に良いといわれています。ブ
ルーベリーのサプリメントのことをネットなどで調べてみると、そこに必ず「ビルベリー」という言葉が出てきます。
ビルベリーとブルーベリーには、どのようなどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ効果は違うのでしょうか
ブルーベリー
ブルーベリーが注目されたきっかけ
ブルーベリーは、北アメリカが原産のツツジ科の植物です。その鮮やかなブルーの色合いからブルーベリーと名付けられました。古くからネイティブアメリカンの間では、疲労回復や病気の予防などの薬効があるとして重宝されていました。
ブルーベリーが脚光を浴びるようになったきっかけは、第二次世界大戦時に、イギリスのパイロットがブルーベリーを毎日食べたところ、夜間のフライトでも視界がクリアになることを経験的に知ったことからでした。これがきっかけとなってブルーベリーと目の健康の関係が研究されるようになり、さまざまな効果が発見されることになります。
ブルーベリーの栄養
ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールが多く含まれていることは有名です。さらに、その他にビタミンだけでもA、C、Eや亜鉛、食物繊維、ミネラルが豊富に含まれています。
ビタミンAやCは、粘膜を保護する作用があります。目は外部に露出しているので、紫外線やばい菌などに犯されやすくなります。しかし、粘膜がしっかりしていれば、こうした刺激から目を守ってくれます。
またビタミンEは抗酸化力があり、アンチエイジング効果が期待できます。目は紫外線の影響で活性酸素ができやすい器官です。活性酸素によって白内障や緑内障などの眼病を発症することが分かっていますから、抗酸化力の強いビタミンEを摂取することで予防することができます。
ビルベリー
ブルーベリーの仲間だけど…
ビルベリーは、ブルーベリーの仲間です。違いはブルーベリーが栽培種であるのに比べて、ビルベリーは栽培することが難しく野生種であるという点です。
ブルーベリーは食用にするために品種改良されて、さまざまな種類があります。世界各国で気候や風土に合う品種が栽培されており、日本でも加工品だけでなくフレッシュな状態で食べられています。
ビルベリーはフィンランド、ノルウェー、スウェーデンといった北欧の森に自生する野生種です。ブルーベリーは、皮は青紫色ですが中身は白っぽくなっています。しかし、ビルベリーは中まで濃い青紫であることが特徴となっています。
ビルベリーはブルーベリーに比べると酸味が強く、また身が柔らかくて潰れやすいという特徴があるので、フレッシュのまま私たちの口に入るということは、まずありません。ビルベリーのほとんどは、ジャムやジュース、ドライフルーツなどの加工品やサプリメントの原料となっています。
ビルベリーの栄養
ブルーベリーのなかでもビルベリーは、アントシアニンの量が多いことで注目されています。
ビルベリーは、北欧原産のブルーベリーの一種ですが、北欧独特の気候として「白夜」があります。
白夜というのは太陽が一日中沈まない状態ですが、これが半年も続きます。一日中太陽の光を浴びることとなるため、ビルベリーは、ブルーベリーよりも約5倍もアントシアニンを多く含むのです。そのため、目の健康のために摂取するサプリメントは「ブルーベリー・サプリ」とありますが、ほとんどの場合、より効果を高めるためにアントシアニンを多く含むビルベリーを使用しています。
おわりに
ブルーベリーとビルベリーは、同じ仲間です。
ただ、育った環境が違い、ビルベリーの方がより過酷な環境のため、一日中降り注ぐ太陽から身を守るためにアントシアニンを多く含むという違いがあります。
目の健康維持のためにブルーベリーを食べることは良いことです。ただし、1日に20~30粒ほど食べる必要があります。
さらにアントシアニンは体に蓄えておくことができないので、毎日食べなくてはなりません。季節的な問題もあるので、やはりここはサプリメントに頼る方が賢明です。