ドライアイがひどくなってきたら、病院で治療しましょう。
ドライアイは、ただの目の疲れと思っている人が多く、眼科で治療を受ける人は少ないのが現状です。しかし、重い目の病気の可能性もありますので、心配な場合は、眼科で相談をしましょう。
そこで、眼科で治療を受けることになった場合の治療方法をご紹介します。
目次
ドライアイの検査
まず、病院でドライアイかどうかを調べるために、ドライアイの検査を行います。
ドライアイの検査は、主に3種類あります。
3種類の検査を通じて、「涙の量」「涙の質」「目の表面の傷」をチェックし、ドライアイ症状の有無を確認します。
①シルマー検査・・・”涙の量”の検査
目盛りのついた専用試験紙を、下まぶたの目尻側の端に挟みこんで、5分間でどのくらいの目盛りが涙で濡れるかを検査します。
10mm以上が正常、5mm以下はドライアイの可能性があります。
②BUT検査(Break Up Time:涙液層破壊時間)・・・”涙の質”の検査
目を開いたまま、10秒間まばたきをせずに、目を開け続けます。
しだいに目の表面が乾いて、点眼した色素が消える部分が出てきます。
この時間が、10秒以上かかる人は正常、5秒以下になると異常とされます。
③角膜染色検査・・・”目の表面の傷”の検査
フルオレセイン染色液などの試薬を使って、角膜の傷を染めて、検査します。
ドライアイの治療
点眼薬治療
ドライアイの症状が軽い場合は、まずは、潤いを持たせる点眼薬で治療を行います。
眼科で処方される点眼薬には、大きく分けて2種類あります。
■ドライアイの点眼薬■
①ヒアルロン酸点眼液(ヒアレイン)
目の潤いを保持し、目の表面の傷を修復するヒアルロン酸点眼液
②ムチンを増やす点眼薬(ジクアス、ムコスタ)
涙は「油層」「水層」「ムチン層」という3層構造になっていますが、
この中でもムチンを増やし、目の乾燥を防ぎます。
ドライアイの手術
①涙点プラグ
点眼薬でも効果が見られない場合には、涙点プラグを使います。
涙点プラグとは、涙の流れる出口に栓をすることで、涙の流出を防ぐ効果があります。
そうすることで、涙液を眼表面に留めておくことができます。
費用は、片目約5000円で治療を受けることができます。
②Lipiflow
最新の治療では、まぶたを暖めて、マイボーム腺の油詰まりを解消する「LipiFlow」というアメリカ発のドライアイ治療法もあります。
ただ、この治療はまだ保険適用はされておらず、片目65,000円という高額治療になります。
治療を行っている病院も少ないので、どうしても受けたい場合は、病院を検索してみてください。
ドライアイ治療の期間
ドライアイは、1回治っても生活習慣を直さなければ、発症しやすい症状です。
ですので、治療期間は明確な基準はありません。
治療を行いながら、生活習慣も改善する必要があると言えるでしょう。